連休明けの火曜日は珍しく驚異的に暇だった。
一応予約は全席入っていたのだが、時間帯が重ならず、オーダーも少なくて
引けも早いし、おまけに連絡なしに来店しないお客様もいて・・・・・(怒)
休み前の土曜日とは雲泥の差。
そんな夜には、いつもと違うマカナイ。
大きなカスエラでソースを作り、なにやらと色んなものを投入
生米をジャッ、と入れてグツグツ。

(4人分)
「おー、何これ?」(あんまり旨そうに見えないけど?)
ジョルディに料理の名前を聞くと、「オトーニョ、デス。あと、ワカンナイ」
秋?????
取り分け始めて、意味が分かった。

栗が入ったアロス(ご飯)。マッシュルームはキノコだから「秋の味」、ね。
そして今月初旬にジョルディが作って瓶詰めしたイベリコ豚コスティーリャ(アバラ肉)のコンフィと、アルボンディガ(肉団子)の残りがコロリ。

まさに、イベリコ出汁の栗雑炊だ。
お米と肉と栗を合わせるというのが、面白い。スペインらしい。
食べると、怒濤のように押し寄せる肉の味、脂味。
栗の甘みがさらにコクを引き立てる。こりゃ、スゴイ。
赤ワインがないと太刀打ち出来ない。
この皿の持つあまりのパワーに、半分で降参。
残りをコシネラのYさんに手伝ってもらった。
普段マカナイを食べない彼女、「んんっ!」と言いながらあっという間にペロリ。
脳に刻まれた、新しい「秋の味覚」。