素晴らしいワインとの出会いがまたあった。
ボスが帰って来て三日目。
彼の友人でもあり、インポーター、そして
ワインバーの店主でもあるT氏が
遅い時間に、お店を訪れてくれた。
ワインをこの上なく愛する彼ら。
アルザスの話に花が咲いたと思ったら、
「Tさんにお土産だから、一緒に飲もう!」と、開いたのが・・・
ゲヴェルツトラミネール ヴァンダンジュ・タルディヴ 2002
マルタン シャッツェル
もちろん、ご相伴に預かって一口きくと
品の良い紅茶や、花、トロピカルフルーツ、スパイス
とろり、蜂蜜の香りと味わいが、口の中に一杯広がって
「あーーーーーー、美味しいっ!!」
全員が、口を揃えて叫んだ(笑)
ぎっしり、たっぷりと濃縮感のある果実味。
そして、豊かな酸が、この甘さをスッキリと感じさせてくれる
ギリギリのバランス。
アルコール度は13.5度もあり、結構高い。
収穫を遅らせて糖度を上げ、作られた極上の甘口。
でも、決して甘過ぎないのだ。
「もう他には何もいらないかも??」
そう思ったら、急に眠気に襲われて、撃沈(笑)
そして、その翌日には、古巣スペイン料理店で
数年間、一緒に働いた仲間が、
奥さんとしがらきを訪れてくれた。
その名も、
Jordi ジョルディ !
コテッコテのカタルーニャ人である彼も、
日本に住んでもう5年目。
すっかり、言葉も上手になって、馴染んでいる。
6月から、奥さんの地元である浦安で
スペイン料理店をプロデュース、
シェフで、一旗揚げるのだそうだ。
「ワイン、あなたの、オススメ飲みます!」
そんな彼に、注いだのも、アルザス、ゲヴェルツトラミネール。
昨日のとは違い、辛口だけれども
アロマティックな果実味と、キレの良い酸が
とても印象的だ。
「Alsacia, とても美味しい、もう一杯下さい!」
やっぱり、美味しいワインは国境を超えるよね。
そういえば、ジョルディの得意料理
フォアグラの師匠は、
フランス人だって、言っていたよね。
新しいお店の、お祝いには
ゲヴェルツトラミネールに、しようかな。