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里帰りスペインワイン会

昨年は連載でスペインの食やワインについて書く機会を頂き。

また、春にはトルコを旅し、ヨーロッパとアジアの間にある悠久の食文化に魅了され。

そして、夏から新しい仕事に忙殺される日々、この場に何かを記す気力さえ湧かずに居たのだが

ワインで人を繋ぐ機会を持ちたいという思いを持ち続けて

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やっとこの夏、一年ぶりに友人ソムリエールとワイン会を共催することが出来た。

協力を仰いだのは、中野で4周年を迎えたスペイン料理「イレーネ」の数井シェフ。

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奥様の名前を店名に、今や一児の父。世田谷ラ・ルナジェナの平山シェフを通じて、お店を開く前からのお付き合い。

そして、スペインとワインをこよなく愛する北澤ソムリエールの力を借りて、酷暑の最中、ようやく開催にこぎ着けた。

参加者の皆さんは、ワイン愛好者、スペイン関係者、元同僚の料理人やソムリエさん達、そして飲み友達…

そんな猛者方々に用意したワインは、全部で7種類。美味しくて、でも在り来りではなく新しい発見を感じて頂けるようなものを、と。

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まず最初は、お店からのウェルカムドリンク。お馴染みとなったマンサニージャ “ La Gitana ”

コピータと呼ばれるグラスに注いで、蓋をするように乗せられたのは『自家製モハマとサルモレホのコカ』。

「Tapasの原型で出しますよ!」と数井シェフ。こういう話がサラッと出るのも楽しく、盛り上がるもの。

今や日本中で知られている『タパス』の由来も、シェリーの産地、アンダルシアが発祥、薀蓄。

そして、3リットルの箱入りワインは

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“ Fina en rama ” 生シェリー。こちらは3年熟成した樽出しのマンサニージャをそのままの状態で箱詰めしたもの。よりフルーティで飲みやすく、杯が進む。

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「アルバリーニョの泡を出したい!」私が最も好きなスペインの白ブドウで造られた、瓶内二次発酵泡。品種が違うのでCAVAとは呼ばれない。

爽やかでキュート。キレのある酸と細やかな泡立ち。開け立ては少し華奢な感じ、「安いプロセッコみたいだった」北澤談。

しかし、少し時間を経て輪郭がハッキリと出て来た。香りも広がり、ググッと伸びのある味わいに。

「普通のワイングラスで出すべきだったね」と2人で反省。

スペイン定番のビナグレで頂く、北海道産の希少な生牡蠣と合わせたが(写真は我々の試食用)

前出の、ちょっと甘みのある『そうめんかぼちゃと生ハムのパイ包み』とも相性抜群。

だんだん皆さんの顔が綻んで、初対面の方々とも会話が弾む。その心地よい喧騒を聞きながら、ワインを注いで廻る時

料理とワインとお客様の盛り上がりが渾然一体となり、お店の雰囲気を醸し出すのを感じた。

まるで、演奏者と音と観客が織り成すコンサートの臨場感。

やはり楽しい、この仕事。
# by irdecopas | 2013-08-25 18:00 | ワイン・シェリー Vinos

キレイスタイル Kirei Style スペインネタ連載中。

大変ご無沙汰の更新は、今春のお知らせ。

このブログに端を発して

アラフォー、40代のキレイを追求する女性向けに

「情熱のスペイン 美食通信」という連載をやっています。

スペインを知らない方々にも、広く楽しんでいただければ幸い・・・

ソムリエール 西村 弥子の 情熱のスペイン 美食通信

エレガンスの極意は、飲んで食べること!

皆様のフォローを何卒よろしくお願い致します。
# by irdecopas | 2012-04-25 10:20 | Mi Presentación

単行本に登場!

実は

日経新聞出版社の単行本に、「ワインコンシェルジュ」として

irdecopas が 実名で登場してしまいました。

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ちなみに、年内は大晦日まで新宿三丁目に居ます。

クリスマスも、お正月も、せっせとワイン売り。

みなさま、良いお年を。
# by irdecopas | 2011-12-28 09:09 | Mi Presentación

新しい私へ para nuevo yo

2011年9月25日(日) 

ここは東京都世田谷区の某病院。

先週末の緊急入院から9日。

過労が祟り、お腹を痛めたもののおかげさまで順調に快復し、明日退院。

ベッドに横たわるのも飽きてきたし、そろそろ良い機会。

長きに渡ってこのブログを読み、応援して下さった方々。友人達、お客様。

そして、新しく出会う方々へ、ご挨拶を兼ねての記事更新。

今のお仕事の話
# by irdecopas | 2011-09-25 21:50 | Mi Presentación

天麩羅とワイン tempra y vinos

ワインと料理の調和は、人の心を躍らせる。

美味しくて、興奮して、飲みすぎて、舌も滑らかになった木曜夜。

渋谷の天松さんで開かれた、しがらき発の女子会にて。

お通しは、まず湯葉豆腐。

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レネ・ミューレのクレマンダルザスと、三杯酢が合う。しかも、マグナム!

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やっぱりマグナムって円やかで美味しいよねーと言いながら

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パリッ、グビッ

ハートをグッと掴まれた。よし、飲むぞ!食べるぞ!!

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天ぷらは、塩、大根おろし(柚子風味)、天つゆ、梅肉だれ。すきなものをつけて、頂く。

さあ、お次は

毎年2月にリリースされると同時に売り切れる・・・

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ティエリー・ピュズラの「蔵」 畑でもぎたてのリンゴを食べているような。

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たらの芽。ほろ苦い、春の香り。

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サックリ、きす天。

写真撮影失念、牡蠣の天ぷらと

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アリゴテ。樽使いが憎らしくて・・・
シャルドネに負けず劣らず、気品たっぷり。

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レンコン。しゃきしゃき。

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アルザスを代表する、クリスチャン・ビネールのリースリング。これも、なんとマグナム!!!

あくまでも上質な、ハチミツの香り。永遠に、飲んでいたくなる…

この辺から、撮り忘れの連続、素晴らしいピノ・ノワール。

なんと、イランシーというマイナーACと・・・

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アナゴさん。天松さんの程よい濃さのつゆに大根おろし。浸して、ぱくっと口に入れて

ピノをぐびっと飲むべし。

天ぷらは他にも春野菜いろいろ。

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酒かす。ほんのり白カビチーズのようで。

おっと、飲むの忘れちゃいけませんよ。

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フォジェール ヴァリニエール。レオン・バラルの、2002年。

今日のマグナム3本目!

素晴らしすぎて。

さあて、10名で一体何本開いたのか?

夜は更けゆくごとに、宴席は盛り上がり。

このほかに、差し入れのロゼと、ソーテルヌで、〆。

二次会は、みなさん、桜新町ですよー!!

電車の中でさぞかし騒がしかったことと存じます。

この場を借りて、陳謝。

次回の女子会は、何処でいたしましょうか。
# by irdecopas | 2011-02-24 19:00