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あまぞねす Amazonas

サラリーマン時代から、ずっと続いている。かれこれ、15年近く?

当時、仕事をきっかけに、いつしか社内で宴好きの女性たちが集まり

週に一度くらい会社の近くで「おつかれさまー」と、飲み始めたのがきっかけ。

同じ釜の飯を食った仲間、というのがしっくりくる。

その名も、「あまぞねすの会」。

今どきの、「女子会」ではなく、「あまぞねす」。

共稼ぎママも居れば、シングルマザーも。バツ有・無シングルもいるし、DINKSも・・・

ギリシャ神話に登場する、女性だけの狩猟民族。『強い女性』の象徴。

戦って、酒飲んで、飲まなくても、本気で食べる、女性たち・・・

前置きが長くてすんません。

本題へ。

今回の新春あまぞは、『Sさんお手製韓国料理で飲む』が、コンセプト。

実は、前回あまりの美味しさに、また甘えてしまった。

ビールで乾杯しながら、まず、自家製キムチに舌鼓。

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大根も白菜も、やっぱり冬に食べるものだと、心底。

程よくピリッと辛く、旨味もあって、あっさりとしているから、バリバリバリバリ

何時間も、ずーっと、食べ続けた。

ここで、キムチに合いそうだと用意していた、ベルギーのトラピストビールを抜く。

酵母の風味がフルーティで、良い感じ。

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大ヒット、にらのキムチ。

「これは、今朝作って来たんだよ」と、Sさん。

へー!!!すごくシンプルなのに、にらの味を全ての調味料が上手く引き立てている・・・

すごーい、コリアン野菜料理は奥深い。これ、イタダキ。

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にんじんのジョン。

これがまた、ケーキみたいにほんのり甘くて。やっぱりコナもん、よろしいなー。

酢醤油につけて、ぱくぱく。

ワインは、僭越ながら我がセレクトで

やっぱり、ドイツのリースリングは外せない。カビネット、やや甘口でオイリーな舌触り。

洋ナシっぽい風味が、キムチとピッタリ。この組み合わせが大好きだ。

アルザスのゲヴェルツトラミネールも、華やかな香りがスパイシーな韓国料理とイイ感じ。

いずれも、酸はしっかりあるので、口の中がスッキリ。だから、次々食べられる・・・
(食べるのに夢中で、ワインの銘柄と写真、スッパリ失念)

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ほっこり優しい、タッカルビ。

とろけたジャガイモ、にんじんの甘みが、これまた絶妙。鶏肉も柔らかくて。

(おっと!!!やばい、料理作ってもらってばかりのSさんに、お酒注いでない!)

「あー、そろそろ鍋ですよねっ」

最年少のくせに、夢中で食べて喋ってばかり、これはマズイと重い腰を上げ。

カバを抜き、皆のグラスを満たし、ブリシャブの準備くらいしないと、バチが当たる・・・

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「美味しいじゃない!鍋に泡って、イイよねえ」

ホーーーーッ。一安心したところで、油断なく、次。

本日最上級のワイン、オーボンクリマのピノノワール、登場。

「んん、このピノは、酸っぱくなくて飲みやすい。さすが、ナイスな選択!」

脂の乗ったブリとポン酢と、このワインの組み合わせも、なかなか。

最後に、一本スペインのトロ赤を抜いて。

(途中でマッコリも、あったよね)

5人で6本、用意しておいて良かった。

そう、我らがあまぞねすは、狩猟の女神「アルテミス」のみならず

ワインの神「ディオニソス」にも、守られているのです・・・

次回は、「春あまぞ」。

今から、楽しみ・・・・・
# by irdecopas | 2011-02-04 09:34 | 東京生活 mi vida Tokio

La Picada de Tres @ 浦安

「ジョルディ、久しぶり!」

一年半ぶりに会った。
頬とほおを合わせてべシート、
スペイン式挨拶から始まった、再会。

初めて降り立った、東西線、浦安駅。
魚市場もある、海の匂いがする街。

カラシ色の、瀟洒な建物の一階
暖かい日差しの差し込むレストランに、彼はいた。

恵比寿時代の、元・我が同僚でシェフ。
日本で気を吐いているカタルーニャ出身料理人の、ひとり。

カタルーニャ帰りのtomoさんと、お寿司屋さんと
カスティージョ ペレラーダの、ワンランク上のカバで乾杯ののち…

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彼が、我々の為に用意してくれていた前菜。たっぷり三人前。

店名の La Picada ピカーダ とは、カタルーニャ料理に欠かせない、隠し味。
オリーブオイル、パン、にんにくやナッツ、スパイスなどをペースト状にしたもの。

「三人の ちから、ミックスの意味が、アリマス」

ジョルディは、開店前にわざわざ桜新町まで訪ねてくれて。
新しい店名について、そう説明してくれたっけ。

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絶品のガンバス アル アヒージョ。オイルを乳化させて、ピル ピル 状態に。
にんにくの旨味がとてもよい具合に溶け出して、最高!!

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「うわ、ジョルディの、味!!」

彼の内臓料理、何とイベリコ豚のハラミ、ハツ、レバー。シッカリ塩味、容赦のないガツン系、でも、正統派のウマさ。
玉ねぎの甘みとワインと、肉の旨味があいまって。The 西洋料理!ワインがすすむ・・・ 

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このお店が直輸入している、アルザスのピノブラン。この、ジョルディ味に負けない白。
キュートでフルーティな香り。伸びのあるミネラル、キレのよい酸。
バランスよし、エチケットのお顔もよし。

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「鴨のお肉を十五種類のスパイスで煮込んだものを、包み焼きにして、キャラメルとサフランのソースで仕上げています。ピスタチオ、いちじく、アプリコットと一緒にどうぞ」

イケメンサービス担当の彼は、一時間かけて、浦安まで通っているそう。

ジョルディの師匠、ジャン ポールは、有名になる前の エル ブリの料理長も務めたフランス人。そのお皿が、時空を越えて。

お肉とフルーツとスパイス。地中海沿岸、カタルーニャと、アラブまで入った、渾然一体の味。

パリパリとした皮と、中身を一緒に食べると。ジョルディらしさが、口一杯に溢れた。

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ついに、渡り蟹のパエリャ!

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うん、これはまさに、La Picada de Tres
日本の食材、ワタリガニと米、そして、ピカーダ。全てが、お互いをひきたてあって。

たっぷり二時間かけて、おしゃべりしながら。これこそ、本場のスペイン料理。

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自由な今だからこそ、味わえる贅沢なひととき。

Gracies Jordi !

また会いに来るね。地中海の香りが漂う、浦安に。
# by irdecopas | 2011-01-25 12:28 | 東京生活 mi vida Tokio

フィガロ Figaro

『フィガロ』って、何を思い浮かべる?

モーツァルトが作曲した、オペラ作品の最高傑作

「フィガロの結婚」の、主人公。

「セビリアの理髪師」の続編、18世紀半ば、スペインはセビーリャの伯爵の館が舞台

床屋でなんでも屋のフィガロが、伯爵の恋路を手助けして、家臣に出世。

従者となったフィガロが、伯爵邸の女中と結婚しようとした、式の当日に。

何と、その愛しい結婚相手を、伯爵が誘惑しようと狙っている。

浮気モノの伯爵を、ギャフンと言わせよう。

怒ったフィガロは、ある作戦を企てる・・・・・

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我が、ゴルフクラブの名前。

今年初めて、手にしたドライバー。

何度観ても楽しい、喜劇の中の喜劇、「フィガロの結婚」

様々な場面に、様々な視点から、多角的に笑いが仕組まれている作品。

封建貴族の家臣が繰り広げる事件を風刺した、痛烈な貴族批判

そして、ハッピーエンドのお話。

それが、思いも寄らないところに。

アイアンセットは、十数年前の、軽量メンズを使っている。

でも、ドライバーは、やっぱりレディース向けの方が軽くて使いやすいし

これが、意外にも 結構飛ぶんだ。

マルマンの製品開発者と、マーケティング担当者の思いが込められている?

したたかに、コースメイキングをしながらも

実力は勿論のこと

自然、気候条件や、精神状態に阻まれて

思惑通りには、なかなか行かない

リスクを回避しながら、起こるハプニングを受け止めながら。

決して、策に溺れることなく、一打一打を大切に

真摯に、集中して、ホールを狙う。

そして、グリーンには

喜びに溢れた笑顔と喝采が、待っている・・・・・はず。

明朗快活で、賢い従者「フィガロ」がついていれば

我がゴルフも、最高傑作になる、はず?!

自分次第で、ね。
# by irdecopas | 2011-01-20 16:08 | ゴルフ Golf

ツナのエンパナーダ empanada de atún

「お腹すいたー 何かちょっと食べたい」

そんなわがままが言えるのも、ここ、ルナジェナ だから。

ツナのエンパナーダ empanada de atún _e0018374_1063411.jpg


「今日は、ツナ入りね。」

エンパナーダ(詳しくはこちら)、具入りのペイストリー。スペイン、ポルトガルが起源の料理。

パクっと、ひとくち。

生地はさっくり、パイとパンの中間のようで

中身の具は、しっとり。 

ぎゅっと、旨みが凝縮した、ツナとトマトソース。

生地に包まれることを前提の、しっかりとした味付け。

この生地で、このソースを 包んで焼き上げるからこそ

お互いが、相乗効果で、美味しくなる。

包み、包まれるって、なんて幸せなこと・・・

ほんわか、心が温まる。

我が食卓。
# by irdecopas | 2011-01-20 11:11 | ルナ ジェナ La Luna Llena

Me gusta Sekt, tambien ゼクトも好き。

昨年春、ヘレンベルガーホーフという、ドイツワインのインポーターさんの試飲会で出会って以来、、、

Me gusta Sekt, tambien ゼクトも好き。_e0018374_17524179.jpg


シャンパンに匹敵するくらい、ぞっこん惚れてしまった、泡。

ラッツェンベルガー バハラッヒャー クロスター フュルステンタール ゼクト b.A

とにかく長いんだ、ドイツ語の名前は。

鮮烈なリースリング100%

細かくてクリーミーな泡、あわあわ。

凝縮感のある、まさに『白ブドウ』の、フレッシュなアロマ

リースリングは白ブドウだから、当たり前やん

ワインの表現として稚拙やん? って言われてしまうかもしれへんけど

そこは、飲むりえーる。

とにかく、ふわーっと迫り来る果実味に、すっかり魅了された後

スパーン、と一撃。キレッキレの、酸。

可憐な香りとは裏腹に、ビシッと厳格なミネラル。

色白美人で、鋼の魂。ガンガン吠えるハードヒッター。

「これ、シャラポワやん」

ロシアだけど。

それはそうと、

バハラッヒャーは、ミッテルラインにある、世界遺産に指定された美しい村。

その、最大傾斜60°の畑から、2006年の選りすぐりのブドウのみで造られた、ミレジメ。

瓶内熟成期間は四年以上、何と、オーナー自らの手でピュピトル、動瓶作業を行って

年間一万本だけしか生産されない。

マンガ『神の雫』にも登場してしまい、毎年売り切れ御免。

クリスマスに店頭販売した時も、一番人気だった。

思い出したら、どうしても、無性に、飲みたくなり

厳寒の昨晩、頂いたのだ。

たまたま冷蔵庫にあった、キムチと味付け海苔に、シャラポワ。

不思議と、キムチの甘みと旨味が、リースリングの個性を引き立てる。

フルーティさが、一層、ぐぐぐーっと、全面に傑出してくる感じ。

相当に強いはずの酸やミネラルすら、丸く感じる。

面白い組み合わせだ。

シャラポワも、チマチョゴリを着たら、可愛くなっちゃうかも。

お気に入りは、味付け海苔。

Me gusta Sekt, tambien ゼクトも好き。_e0018374_17525210.jpg


海苔のヨードと、リースリングのミネラルがバチッ

海苔の「味付け」がまた程甘くて、ワインの香りの邪魔をしない。

これだと、海苔とリースリングの両方が、お互いの良さを引き立て合って

海苔は海苔で香ばしく

リースはリースで爽やかに香り、スパーッと切れて

言うことなし!

シャラポワには、黒の清廉とした着物が、すごく似合うかも、しれない。

そんなことを考えながら

夜はふけていく。

ノムリエール。

※バハラッヒャー ゼクト、飲みたい人、ご相談あれ。
# by irdecopas | 2011-01-07 12:56 | ワイン・シェリー Vinos