<   2013年 08月 ( 1 )   > この月の画像一覧

里帰りスペインワイン会

昨年は連載でスペインの食やワインについて書く機会を頂き。

また、春にはトルコを旅し、ヨーロッパとアジアの間にある悠久の食文化に魅了され。

そして、夏から新しい仕事に忙殺される日々、この場に何かを記す気力さえ湧かずに居たのだが

ワインで人を繋ぐ機会を持ちたいという思いを持ち続けて

e0018374_2061984.jpg

やっとこの夏、一年ぶりに友人ソムリエールとワイン会を共催することが出来た。

協力を仰いだのは、中野で4周年を迎えたスペイン料理「イレーネ」の数井シェフ。

e0018374_2062149.jpg

奥様の名前を店名に、今や一児の父。世田谷ラ・ルナジェナの平山シェフを通じて、お店を開く前からのお付き合い。

そして、スペインとワインをこよなく愛する北澤ソムリエールの力を借りて、酷暑の最中、ようやく開催にこぎ着けた。

参加者の皆さんは、ワイン愛好者、スペイン関係者、元同僚の料理人やソムリエさん達、そして飲み友達…

そんな猛者方々に用意したワインは、全部で7種類。美味しくて、でも在り来りではなく新しい発見を感じて頂けるようなものを、と。

e0018374_2062378.jpg

まず最初は、お店からのウェルカムドリンク。お馴染みとなったマンサニージャ “ La Gitana ”

コピータと呼ばれるグラスに注いで、蓋をするように乗せられたのは『自家製モハマとサルモレホのコカ』。

「Tapasの原型で出しますよ!」と数井シェフ。こういう話がサラッと出るのも楽しく、盛り上がるもの。

今や日本中で知られている『タパス』の由来も、シェリーの産地、アンダルシアが発祥、薀蓄。

そして、3リットルの箱入りワインは

e0018374_2062435.jpg

“ Fina en rama ” 生シェリー。こちらは3年熟成した樽出しのマンサニージャをそのままの状態で箱詰めしたもの。よりフルーティで飲みやすく、杯が進む。

e0018374_2062511.jpg

「アルバリーニョの泡を出したい!」私が最も好きなスペインの白ブドウで造られた、瓶内二次発酵泡。品種が違うのでCAVAとは呼ばれない。

爽やかでキュート。キレのある酸と細やかな泡立ち。開け立ては少し華奢な感じ、「安いプロセッコみたいだった」北澤談。

しかし、少し時間を経て輪郭がハッキリと出て来た。香りも広がり、ググッと伸びのある味わいに。

「普通のワイングラスで出すべきだったね」と2人で反省。

スペイン定番のビナグレで頂く、北海道産の希少な生牡蠣と合わせたが(写真は我々の試食用)

前出の、ちょっと甘みのある『そうめんかぼちゃと生ハムのパイ包み』とも相性抜群。

だんだん皆さんの顔が綻んで、初対面の方々とも会話が弾む。その心地よい喧騒を聞きながら、ワインを注いで廻る時

料理とワインとお客様の盛り上がりが渾然一体となり、お店の雰囲気を醸し出すのを感じた。

まるで、演奏者と音と観客が織り成すコンサートの臨場感。

やはり楽しい、この仕事。
[PR]
by irdecopas | 2013-08-25 18:00 | ワイン・シェリー Vinos