トスカーナ Vino toscano

ワインを真剣に飲み始めた6〜7年前
赤ワインは、やはりスペインが大好きで
フランスでも高いボルドーやブルゴーニュより
南仏の方が口にあった。(と、思っていた)

勉強会や、ワイン会の席の会話で
「スペインが好きです!」というと
「変わってるね〜」と、よく言われたものだ。
そのことばの裏には
(ワイン、知らないんだ)という揶揄が
多少なりとも含まれていたと思う。

そして、知らないからこそ、余計に意固地になり(笑)
スペインにこだわる自分もいた。
(じゃあ、アンタ、スペイン、リスカルとウニコ以外に知ってんの?)
と、心の中でつぶやきつつ、きっとそこには
数々の有名なワインがあったのに、あまり美味しいと思えず
ぐるぐるグラスを回していたものだった。

今思えば、その頃はまだ
ワインの「酸」に慣れていなかったように思う。
それに、スペインでさえ、まだまだ駆け出しだった。

もちろん、イタリアも、赤は北より南。
高級なネッビオーロや酸っぱいサンジョベーゼではなく
アリアーニコとかネロ・ダーヴォラなんかが好きだった。
濃いソースやバターを使う料理じゃなくて
オリーブオイル、トマト、バジルやニンニクに合う、
太陽の匂いがするワインを求めていたのだろう。

そして、飲食業で5年を経て、今年
人生を揺さぶられる、というのだろうか。
きっと一生忘れないだろう、ワインとの出会いが
いくつか、あった。




そのうちの、ひとつ。
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ソルデラ 1998年 
DOCG ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ
カーセ・バッセ
ジャンフランコ・ソルデラ
品種 / サンジョベーゼ・グロッソ(ブルネッロ)

夏の暑い盛りに、ご相伴に預かったものだが
今でも、そのときの香りは忘れない。
フランスにも、スペインにもないような、
アロマティックで妖艶で、繊細。
タンニンも非常に綺麗に溶けて、
スルリと、絹のようにまとわりつく。
「究極の、ブルネッロの造り手ですよ!」と
お店の人に言われたのを覚えている。

後に知ったが、この造り手ジャンフランコ・ソルデラ氏は
元々保険業を営むビジネスマン、かなりの頑固者で有名だそう。
ワインが好きで、畑を購入、自分で造ってしまったという。
自然農法でブドウを育て、大樽(かなりの大きさ!)熟成。
「好きこそものの上手なれ」というが
上手、というより "極み"まで行ってしまったのだから
スゴイ、の一言。

これを飲んで以来、トスカーナに興味が深々と沸いて来た。
歴史的、文化的、食べ物も美味で、ワインの銘醸地・・・
リオハや、ドゥエロみたいなところだ(笑)
いやいや、これは唯一無二、unico !

それからというもの、
「モンタルチーノ」に出会うと、必ず試しているが
普通のロッソ・ディ・モンタルチーノも
かなりの割合で口に合う。
決して重くなく、軽すぎない、甘過ぎない。
酸が豊かで、フィネスしっかり。

"トスカーノ" は、"ボルゴーニャ" に次ぐ
我が探求の課題であります。

財布が・・・・・(汗)
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by irdecopas | 2008-11-28 12:00 | ワイン・シェリー Vinos
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