Cata de vinos 2  -- vin dolos--

ジョギングと試飲会続きの日々で
すっかり、ブログ更新を怠ってしまった。
今日 (10/6)は久しぶりのまとまった雨なので
走りをお休みにして、先日の続きを・・・

ニューオータニのスペイングルメフェア2008
「面白いのがあったよ」と、
我がシェリーの師匠N氏が案内してくれた一角
DOエンポルダのVinyes dels Aspres
フランス国境にほど近い、Cantallopsという村の
バリバリ、コテコテのカタランワイン。
しかも、"ランシオ" があるという。

早速、「試して良いですか?」と担当者に聞くと
「あれ、あなたのこと知ってますよ!」
と、言われた。
え、このスペイン人と何処かで会ったっけ・・・?

よくよく聞いてみると、彼、カタランのRicardo氏は
2年前の同会場で、やはりエンポルダのワインを紹介しに来ていた際
私と、元同僚のジョルディと話したのだそう。
そういえば、この人に1本お土産ワイン、貰ったんだった!
ビックリ。そんなに印象強かったんだ我ら・・・
さすがは、海外に売り込むワイン商。

そんなこんなで、ひとしきり盛り上がった後、
スティルワインの白、赤と飲って



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ガルナッチャの甘口三種類。
しかも、アルコールを添加しないで造るのが
ここの伝統的なやり方。
気に入ったのは、両端の2つ

まず右手の、" Vi de Panses " 2004
カステリャーノだと  vino de pasas 
つまり、「干しぶどうのワイン」だ。
柔らかい口当たりと、すーっと溶けるような程よい甘さ。
ドライフルーツの香りに、少しナッティなコクも感じた。
とてもナチュラルな味わいで、身体に良さそうだ。
(万人受けするとあって、ボトルは空に)

樹齢28年の " garnatxa roja " (グルナッシュ・グリ)を
収穫後、箱に入れて雨に濡れないよう59日間干して
糖度を高めてからプレス、ステンレスタンクで
ゆっくりと数ヶ月発酵させることで
自然に独特の vino de licor が生まれるのだそう。
アルコール度数は13.7%。

そして、もう一つは・・・・・
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"Bac de les Ginesteres" 2000
「なに、この名前の意味は?」と聞くと、
「カタルーニャのsardana(民族舞踊)の、楽曲の名前さ。」
輪になって踊る、あのフォークダンスみたいな。
むむむ、これはまたマニアック・・・

味わいは、まさにレーズンを口に一杯頬張ったような。
前者よりもトースティで、カラメルっぽい印象。
でも、スムースにすーっと喉を通る甘さ。
シェリーのペドロ・ヒメネスより、甘さが軽くて飲みやすい。
ちょっと饐えたような熟成感が、より複雑味と
余韻を醸し出している。
これは、面白い!

造り方を聞いてビックリ。
このエチケットにあるように、大きなガラス瓶にワインを入れて
ガンガンに「日干し」するのだ!!!
えーーーーーーー!! increíble!!!
至極、独特。

良い収穫年だけ造る、限定ワイン。
2000年は、54日間雨に濡れないように干して
上記と同様にベースワインを造り、
garrafon (20lのガラス瓶)に入れて
何と54ヶ月の間、" a sol i serena " (太陽と、静けさ?)
屋外の、おてんとさんの下で熟成を進めると
このワインが出来るそうだが・・・

もともとのブドウのポテンシャルもさることながら
さらに太陽と雨風にさらされて
長く、過酷な鍛錬をくぐりぬけた " vi ranci "

元同僚のジョルディにメールして
" Bac de les Ginesteres " の意味を聞いたら
「えにしだの谷」との返事をくれた。
カタルーニャでは著名なサルダーナの作曲家
Eduard Toldrà 氏 が1924年に作った楽曲で
このボデガのある Can Batlle の所有地の
一角の名称でも、あるのそう。

17世紀から現存するこのボデガは
20世紀初頭に Abuela Maestra
Narcisa Vicens 氏 の時代に歴史を作った。
そして、彼女のお嬢さんが、その作曲家と結婚したそうだ。
えにしだの生える美しい谷で、
インスピレーションを受けた曲。

ぜひ、そのサルダーナの名曲を聞きながら
この、稀有で崇高なワインを
もう一度、飲んでみたい。

まさに、カタルーニャの誇りと魂か・・・・・

行かなくては!!!
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by irdecopas | 2008-09-18 15:00 | ワイン・シェリー Vinos
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