古酒抜栓

お客様がお持ち込みになったオールドビンテージワイン。
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左、中央はリオハのViña Real Reserva 
1950年代のワインと推定されるが、
残念ながらエチケットが剥がれており正確な年は不明。
右は同じくリオハのBodegas Berberana Reserva 1950
いずれも我が手で抜栓したのだが・・・
これだけ古いのは、初めての経験。
これまで、1960年代〜1970年代のワインを開ける機会があったが
コンディションも良く、意外とあっさり出来た。
しかし、今回は・・・3戦3敗。



一番大変だったのは、真ん中の”195?”。
すでに生死不明の状態であるとのこと
「とりあえず、試すから開けてみてね」といわれ、少し手が震える・・・
キュルッとスクリューを回したとたん、コルクが「スルッ」と中に吸い込まれた!!!
少しでも回そうものなら、なかに吸い込まれて行くのだ。ひっかかりが足りない。
ナイフを替え、再び刺し直してゆーっくりコルクを引き出すこと数分。
とうとう途中で「モロモロッ」とした感触が手に伝わる。
崩れた。
さらにゆっくりゆっくり、少しずつポロポロの塊を引き出したが、
途中で1㎝くらいの残りが液面にポチョン。はぁ。
謝罪の言葉を重ね、グラスに注ぐと・・・
「おお、このワイン生きてるよ!」
あんなにぼろぼろのコルクに守られて、50数年間息を続けていたのだ。
スゴイ。さすがは長命のリオハ。
「これは、他のも楽しみだね。」お客様も全員盛り上がる。

宴席が盛り上がると同時に我が額には冷や汗がタラリ。
残りの2本はもっと状態の良いコルクだったが、やはり失敗し1㎝ほどが残った。
「申し訳ございません!!!」の連発。
「いいよ、いいよ、そのくらい、中に突っ込んで。」
寛大なお心に救われつつ、無念のポチョン。

Bodegas Berberana Reserva 1950は、特に素晴らしかった。
イチゴジャムのような香りに一瞬、このワインの年を忘れそうになった。
「まさに、ブルゴーニュの古酒のようだね、リオハは。」
次々と歓喜の声があがった。
コルクを落とさなければ、もっと美味しかっただろうに。
もっと感動を与えられただろうに。
経験不足で悔しい思いと、申し訳ない気持ちで一杯
古酒全てをサービスし終えた頃には汗びっしょりになっていた。

一生に、何度出会えるかわからないワインとご対面
貴重な経験をさせて頂いた上、全てのワインを少しずつ頂戴して・・・
何とも忘れがたい、一夜。
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by irdecopas | 2006-09-27 20:30 | ワイン・シェリー Vinos
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