休日の昼下がり en 神田まつや

我が黄金週間二日目。晴天。
爽やかな風も吹いてとても気持ちの良い、お出かけ日和だ。

数年前、あるスペインワインの集いで知り合って以来の飲み友達
大阪から来ているKさんと、神保町で待ち合わせ。
数日前、美味い蕎麦とつまみで飲むのもどうかと、持ちかけると
「それ、ずっとやりたかったねん。」と、即答。
前職の会社の先輩方が通っていた蕎麦屋を思い出したのだ。

散歩がてら歩くこと10分、目的の店は『神田まつや』
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創業明治17年、風情のある建物に次々と人が入って行く。
続いて右側の扉を開けると、高い天井、低めのテーブルにびっしりのお客。
年季の入った給仕さんにVサインで人数と伝えると
サッと壁側の席を合図してくれた。
とりあえず、ビール大瓶1本と板わさ、「天種」を頂く。
お通しは「舐め味噌」 甘くて香ばしい。
天種って何が? と思っていたら、大きな海老天が2本と
海苔、シソの天ぷらが各1つずつ。ごま油の良い香りがたまらない。
「ビールもう1本。」



ほどなく来た『そばがき』
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Kさんは「うわ〜 美味しそうやん。これかー」と激写。
木の葉を模したものはこちらも初めて。これも江戸の「粋」というやつか。
もちっと、ふんわりした食感。ほんのり蕎麦の香りが漂う。温かいつゆにつけて。
相席隣の家族連れが、こちらの様子を伺いつつ、「そばがき」一丁追加。

第2ラウンドは『ゆばわさび』と『親子煮』
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つまみにちょうど良い量と味付け。おしゃべりにも花が咲いて、ビールも進む。

さて、そろそろシメに行きますか。
愛想の良い給仕さんに「ざる」と「もり」の違いを聞くと、
わさびがつくか、つかないか、だそうだ。
お姉さん達、まだここにわさびあるから「もり」で宜しいんじゃありませんか?と
親切に促され。じゃあ、二人前で。

『もりそば』
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少し白っぽく、何だか美しい。 目の前にあると背筋が伸びる。
そば粉の多い、いわゆる田舎そばの方が好みだが、これはこれで。
濃い目で香りの良いつゆには少量のわさびと、軽く柚七味を入れる。(邪道か)
味はマイルドなそば。歯ごたえも硬すぎず、柔らかくなく。
つるつるっとノド越し良く、どんどん食べ進む。あっという間に蒸籠はカラ。
最後にそば湯をたっぷり頂いた。
意外と麺の印象は薄いのだが、全ての調和が取れている気がした。

そして、一番心に残ったのは、江戸情緒漂い活気のある店の雰囲気と、
てきぱきとしたサービス。満席で次々訪れるお客もいる中、
つまみの後、茹でたてのそばを出す絶妙のタイミングは素晴らしい、と
妙なところに一人心を奪われた。
「ありがとうございましたー!」という声に見送られ、左側の扉から退出。
かの池波正太郎も通った(らしい)名店、また訪れなくては。
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by irdecopas | 2006-05-04 16:00 | 東京生活 mi vida Tokio
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