もう2年前になる、カミノ・デ・サンティアゴのスペインバル巡礼。
途中切れになっていた旅記録の続きを思い出しながら。
レオンを昼前に出発、終点・サンティアゴ・デ・コンポステラまで、333kmだ。
夕方には到着したいけれど、立ち寄りたい「セブレイロ峠」
一面のブドウ畑を一気に駆け抜け、緑が深くなっていく。
巡礼者最後の難関といわれるだけあって、ヘアピンカーブの連続。
時折、歩いている巡礼者を追い抜きつつ、車でうねうねと登って行く。
途中から霧が出て、周囲の空気も冷たい。
同じスペインでも、趣の異なるその集落は、ケルト文化の残る場所なのだそう。
観光バスも何台か止まり、休憩所では多くの人々がお弁当を広げていた。
9世紀に立てられたという、巡礼者のための『サンタ・マリア・ラ・ルアル教会』
カソリック信者でも、歩いて来たわけでもないが、教会のおじさんはにっこりと「どうぞ」という笑顔。そうか、我々はるばる日本からここまでやって来たのだ・・・
こじんまりと温かい雰囲気。マリア様にしばし旅の安全を祈る。
心ばかりのロウソク代を置いて、教会を後に。
カフェテリアに入ると、英語、フランス語、ドイツ語・・・各国の巡礼者で一杯。
バグパイプのBGMが流れている。コーヒーで一息入れていると
横にポリシアが二人、手にはビールだ。
巡礼者の難所では、事故はあっても事件は少ないのだろうか・・・
そんなことを考えつつ、小休止を終えて車へ。ここはガリシア。